南極の気象(2022年4月)
1.概 況
4月は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かったが、月平均雲量は平年並みであった。
3回のブリザードとなったが継続時間は比較的短く、月平均風速はかなり低かった。
月平均気温は平年並みであった。
上旬は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かった。
10日から11日は低気圧の接近によりブリザードとなり暖かく湿った空気が流入、その後寒気移流や放射によって気温は下がり、12日から13日にかけて断続的に霧となった。
14日は低気圧の接近によりブリザードとなり、その後は低気圧の影響を断続的に受け、中旬の天気は周期的に変化した。
下旬は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かった。
29日から30日はブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -10.9℃ | 平均湿度 | 73% |
---|---|---|---|
最高気温 | -1.6℃(1日) | 平均雲量 | 7.9 |
最低気温 | -23.7℃(12日) | 日照時間 | 57.4h |
平均風速 | 6.0m/s | 全天日射量 | 2.4MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 20日 |
最大風速 | 22.7m/s(NE 11日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 30.6m/s(NE 11日) | 平均気圧(海面) | 983.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。