南極の気象(2022年5月)
1.概 況
5月は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多く、月平均雲量は多く日照時間は短かった。
月平均気温は平年並みであった。
上旬は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かった。
9日は発達した低気圧の影響によりブリザードとなった。
中旬ははじめ晴れて放射等の影響で気温が低下、11日から12日は霧が発生した。
中旬の後半は低気圧や気圧の谷の影響で雪が降る日が多かった。
15日から17日は低気圧が接近した影響でブリザードとなった。
下旬は前半を中心に低気圧や湿った空気の影響で曇りの日が多かったが、後半は高気圧に覆われ晴れる日もあった。
23日から24日は発達した低気圧の影響でブリザードとなった。
この発達した低気圧の影響で暖気が流入する日が多かったため、下旬の平均気温はかなり高かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -12.7℃ | 平均湿度 | 75% |
---|---|---|---|
最高気温 | -3.2℃(25日) | 平均雲量 | 8.1 |
最低気温 | -25.3℃(12日) | 日照時間 | 14.0h |
平均風速 | 7.4m/s | 全天日射量 | 0.3MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 19日 |
最大風速 | 22.7m/s(ENE 23日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 27.3m/s(ENE 23日) | 平均気圧(海面) | 986.8hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。