南極の気象(2022年8月)
1.概 況
8月は低気圧や気圧の谷の影響で曇りの日が多く、月平均雲量はかなり多かった。
月間日照時間はかなり少なく、8月として月間日照時間の少ない方から過去9位となった。
月平均気温はかなり高く、8月として月平均気温の高い方から過去2位となった。
上旬から中旬にかけては低気圧や気圧の谷の影響で曇りの日が多く、上旬、中旬いずれも旬平均気温はかなり高かった。
10日から14日にかけて低気圧が繰り返し接近したため断続的にふぶきとなりブリザードとなった。
18日から19日は発達した低気圧の影響によりブリザードとなった。
下旬前半は高気圧に覆われ晴れる日が多かったが、後半は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多くなり、30日から31日は低気圧が接近したためブリザードとなった。
旬平均気温は平年並みであった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -14.8℃ | 平均湿度 | 72% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.7℃(2日) | 平均雲量 | 8.2 |
最低気温 | -30.4℃(30日) | 日照時間 | 37.6h |
平均風速 | 7.9 )m/s | 全天日射量 | 1.3MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 20日 |
最大風速 | 25.5 )m/s(NE 31日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 31.1 )m/s(ENE 19日) | 平均気圧(海面) | 983.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。