南極の気象(2023年3月)


1.概 況

3月は上旬から中旬にかけて断続的に低気圧の接近に伴って暖かい空気が流入した影響で旬平均気温がかなり高かった。
11日の日最低気温は-1.4℃で、3月の日最低気温の高い方から第10位となった。
また、旬間日照時間が少なく、上旬は旬平均風速がかなり大きかった。
一方、下旬は高気圧に覆われる日が多かった影響で旬間日照時間が多く、旬平均風速がかなり小さかった。
また、旬平均気温が低く、27日の日最低気温は-23.6℃で、3月の日最低気温の低い方から第8位となった。
上旬は低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多く、ふぶきの日も多かった。
中旬は引き続き雪やふぶきの日が多く、11日から12日にかけて計2回、ブリザードを記録した。
また、13日と15日に霧が発生した。
中旬の後半は高気圧に覆われて晴れた日もあった。
下旬は高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、低気圧の影響で曇りや雪の日もあった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-6.0℃平均湿度77%
最高気温0.8℃(13*日)平均雲量8.2
最低気温-23.6℃(27日)日照時間94.6h
平均風速7.9m/s全天日射量7.1MJ/㎡
最多風向NE雪日数25日
最大風速25.4m/s(ENE 9日)霧日数2日
最大瞬間風速32.2m/s(ENE 9日)平均気圧(海面)983.4hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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