南極の気象(2023年4月)


1.概 況

4月は中旬と下旬を中心に高気圧に覆われた日が多く、月平均雲量が平年よりかなり少なかった。
月間日照時間は85.1時間で、4月の月間日照時間の多い方から第6位となった。
また、月平均気温が平年より高かった。
上旬は天気が周期的に変化し、高気圧に覆われて晴れた日と低気圧の影響で曇りや雪の日があった。
月平均風速は平年より小さかった。
中旬は前半に低気圧の影響で雪やふぶきの日があったが、後半は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。
また、旬平均気温は平年より高かった。
下旬は高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、28日から29日にかけて発達した低気圧が接近した影響で雪やふぶきとなったため、旬平均風速が平年より大きかった。
旬平均気温は平年より高かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-9.6℃平均湿度67%
最高気温-2.3℃(13日)平均雲量6.8
最低気温-18.6℃(6日)日照時間85.1h
平均風速7.4m/s全天日射量2.5MJ/㎡
最多風向ENE雪日数18日
最大風速27.1m/s(ENE 29日)霧日数0日
最大瞬間風速34.0m/s(ENE 29日)平均気圧(海面)987.8hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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