南極の気象(2023年6月)
1.概 況
6月は断続的に低気圧や気圧の谷の接近に伴って暖かく湿った空気が流入した影響で月平均気温と月平均湿度が平年より高かった。
また、月平均風速が平年より大きかった。
なお、極夜期間のため、日照時間は観測されていない。
上旬ははじめ高気圧に覆われて晴れた日があったものの、おおむね低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かった。
ふぶきの日もあり、4日から6日にかけてと7日から8日にかけての2回、ブリザードを記録した。
平年に比べて旬平均気温が高く、旬平均風速が大きかった。
中旬は天気が周期的に変化し、高気圧に覆われて晴れた日と低気圧の影響で曇りの日があった。
旬平均気温は平年より高かった。
下旬ははじめ高気圧に覆われてよく晴れたが、次第に低気圧や気圧の谷の影響で雪やふぶきの日が多くなった。
24日から25日にかけて、25日から26日にかけて及び28日から29日にかけての3回、ブリザードを記録し、旬平均風速が平年より大きかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -13.4℃ | 平均湿度 | 71% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.0℃(26日) | 平均雲量 | 6.7 |
最低気温 | -27.8℃(23日) | 日照時間 | --h |
平均風速 | 8.7m/s | 全天日射量 | 0.0MJ/㎡ |
最多風向 | E | 雪日数 | 15日 |
最大風速 | 28.4m/s(ENE 6日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 36.1m/s(ENE 8日) | 平均気圧(海面) | 991.5hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。