南極の気象(2023年7月)
1.概 況
7月は断続的に低気圧の接近に伴って暖かい空気が流入した影響で月平均気温が平年より高かった。
月平均風速は平年並みだった。
上旬から中旬にかけては天気が周期的に変化し、高気圧に覆われて晴れた日と低気圧の影響で曇りや雪の日があった。
ふぶきの日もあり、16日にはブリザードを記録した。
上旬、中旬ともに旬平均気温が平年より高かった。
下旬ははじめ高気圧に覆われて晴れたが、次第に低気圧の影響で曇りや雪の日が多くなり、30日から31日にかけてはふぶきとなってブリザードを記録した。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -15.2℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | -3.7℃(4日) | 平均雲量 | 7.4 |
最低気温 | -29.9℃(21日) | 日照時間 | 3.5h |
平均風速 | 6.0m/s | 全天日射量 | 0.1MJ/㎡ |
最多風向 | ENE ) | 雪日数 | 17日 |
最大風速 | 27.1m/s(ENE 16日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 33.0m/s(ENE 16日) | 平均気圧(海面) | 982.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。