南極の気象(2024年2月)


1.概 況

2月は上旬を中心に低気圧や気圧の谷の影響を受け、雪やふぶきとなる日が多かった。
その影響で28日に2月の月最深積雪の大きい方から2位の139㎝を記録した。
低気圧に向かって暖気が流入した影響で1日に日最低気温0.4℃を観測し、2月の日最低気温の高い方から4位を記録した。
8日から9日にかけてのふぶきはB級ブリザードとなった。
上旬は低気圧や気圧の谷の接近通過により暖気が流入することが多く、平年に比べて旬最低気温がかなり高かった。
中旬は旬の前半は気圧の尾根に入り晴れたが、後半は低気圧の接近により雪やふぶきの日が多かった。
下旬も前半は高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、後半は発達した低気圧の接近通過に伴い雪やふぶきの日が多かった。
26から27日にかけてのふぶきはC級ブリザードとなった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-3.1℃平均湿度81%
最高気温3.4℃(4日)平均雲量8.2
最低気温-13.2℃(23日)日照時間128.9h
平均風速7.4m/s全天日射量13.9MJ/㎡
最多風向NE雪日数20日
最大風速26.9m/s(NE 9日)霧日数0日
最大瞬間風速34.1m/s(ENE 26日)平均気圧(海面)981.2hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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