南極の気象(2024年4月)
1.概 況
4月は低気圧や気圧の谷の影響で雪やふぶきとなる日が多かった。
その影響で19日に4月の月最深積雪の大きい方から7位の126cmを記録した。
上旬は低気圧や気圧の谷の影響で雪となる日が多かったが、昭和基地付近に発達した低気圧が接近しなかったため、気圧の傾きが小さく風の強まらない日が多かった。
中旬および下旬は発達した低気圧の接近・通過に伴い雪やふぶきの日が多く、13日から14日にかけてのふぶきはB級ブリザードとなった。
また、18日から19日にかけて、21日、25日から26日にかけてのふぶきはそれぞれC級ブリザードとなった。
日最大風速10m/s以上を観測した日が多く、平年より旬平均風速は大きかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -9.2℃ | 平均湿度 | 76% |
---|---|---|---|
最高気温 | -1.0℃(25日) | 平均雲量 | 8.2 |
最低気温 | -22.8℃(30*日) | 日照時間 | 54.6h |
平均風速 | 7.3m/s | 全天日射量 | 2.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 24日 |
最大風速 | 23.6m/s(ENE 14日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 29.0m/s(ENE 14日) | 平均気圧(海面) | 981.2hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。