南極の気象(2024年5月)
1.概 況
5月は始めと終わりに高気圧や気圧の尾根の圏内にあって晴れの日が続いた期間があった。
その影響で統計開始以来5月の月間日照時間の多い方から4位の41.5時間を記録した。
そのほかの期間は低気圧や気圧の谷の影響で雪やふぶきとなる日が多かった。
上旬の前半は、気圧の尾根や高気圧に覆われ快晴や晴れの日が続き、後半は発達した低気圧の影響によりふぶきや雪となる日が多かった。
7日から8日にかけてのふぶきはB級ブリザードとなった。
中旬は気圧の谷や低気圧の影響で雪の日が多かった。
下旬の前半は、引き続き気圧の谷や低気圧の影響で雪の日が多かったが、後半は低気圧が北海上を昭和基地から離れて通過することが多く高気圧の圏内にあり晴れの日が多かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -14.6℃ | 平均湿度 | 68% |
---|---|---|---|
最高気温 | -6.2℃(31日) | 平均雲量 | 5.8 |
最低気温 | -22.3℃(15日) | 日照時間 | 41.5h |
平均風速 | 5.6m/s | 全天日射量 | 0.3MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 18日 |
最大風速 | 20.8m/s(NE 7日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 26.3m/s(NE 8日) | 平均気圧(海面) | 983.3hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。