南極の気象（２０２４年６月）

１．概　況

6月は、前半は低気圧や気圧の谷の影響で風が強くふぶきとなる日が多かったが、後半は張り出した高気圧の圏内となり晴れや曇りの日が多く、雪が降る日もあったが風が強くなることはなかった。
期間中、B級およびC級ブリザードを合わせて5回記録した。
上旬は、発達した低気圧の影響でふぶきや地ふぶきの日がほとんどで、荒れた天気が多かった。
旬平均風速は10.8m/sを記録した。
2日から3日にかけて、4日、9日から10日にかけてのふぶきはそれぞれB級ブリザード、6日から7日にかけてのふぶきはC級ブリザードとなった。
中旬は、前半は引き続き低気圧や気圧の谷の影響でふぶきの日が続いた。
15日のふぶきはC級ブリザードとなった。
後半は張り出した大陸の高気圧の圏内となることが多く、晴れまたは曇りの日が多かった。
下旬は、引き続き張り出した大陸の高気圧の圏内となり曇りや晴れの日が多く、低気圧が昭和基地から離れた北海上を通過し雪が降る日もあったが、気圧の傾きが緩やかなため風が強くなることはなかった。

　　ブリザード、カタバ風‥‥用語解説

２．気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値

平均気温	-15.1℃	平均湿度	72％
最高気温	-4.4℃(13日)	平均雲量	8.1
最低気温	-29.0℃(23日)	日照時間	--h
平均風速	6.7 )m/s	全天日射量	0.0MJ/㎡
最多風向	NE )	雪日数	20日
最大風速	24.4m/s(NE 3日)	霧日数	1日
最大瞬間風速	29.1m/s(NE 3日)	平均気圧（海面）	987.1hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。

３．日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

４．大気の流れ

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。

５．南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について

南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。

毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。