2024年1月の天候

2024年2月1日 掲載

2024年2月15日 その他の事項(台風)を追記

2024年1月の特徴

* 気温は、全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった

気温は、寒気の影響が弱く、暖かい空気に覆われた時期もあったため、北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。一時的に冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けた西日本と沖縄・奄美では、気温の変動が大きかった。

* 下旬の降雪量は、西日本日本海側でかなり多かった

下旬は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気の影響を受けた時期があったため、下旬の降雪量は西日本日本海側でかなり多かった。

* 降水量は、北日本日本海側でかなり多かった一方、沖縄・奄美でかなり少なかった

降水量は、本州付近を低気圧や前線が通過し、冬型の気圧配置が一時的に強まった影響で、北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。一方、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、沖縄・奄美でかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。

* 日照時間は、沖縄・奄美でかなり多く、北・東・西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった

日照時間は、期間を通して冬型の気圧配置となりにくく、高気圧に覆われた日もあったため、沖縄・奄美でかなり多く、北・東・西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。

概況

低気圧や前線と高気圧が交互に日本付近を通過したため、天気は数日の周期で変化した。冬型の気圧配置となった時期もあったが長続きせず、寒気の影響が弱かったほか、暖かい空気に覆われた時期もあった。このため、月平均気温は、北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。一時的に冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けた西日本と沖縄・奄美で、気温の変動が大きかった。北・東日本では、期間を通して冬型の気圧配置となりにくく、高気圧に覆われやすかったため、月間日照時間は北・東日本日本海側で多かった。一方、低気圧や前線が通過し、冬型の気圧配置が一時的に強まった影響により、月降水量は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。北・東・西日本日本海側を中心に大雪となった所があったほか、下旬の降雪量は西日本日本海側でかなり多かった。また、低気圧や前線の影響で北日本では21日を中心に大雨や大雪となった所もあった。西日本と沖縄・奄美では、高気圧に覆われやすく、月間日照時間は沖縄・奄美でかなり多く、西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。また、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、月降水量は沖縄・奄美でかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。

平均気温は、北日本、東日本、西日本ではかなり高かった。沖縄・奄美では高かった。

降水量は、北日本日本海側ではかなり多かった。北日本太平洋側では多かった。沖縄・奄美ではかなり少なかった。西日本太平洋側では少なかった。東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側では平年並だった。

日照時間は、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側では平年並だった。

降雪量は、東日本太平洋側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側では少なかった。西日本日本海側では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

東北地方

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

なし

* 日照時間の多い記録を更新した地域

なし

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

* 降雪量の多い記録を更新した地域

なし

* 降雪量の少ない記録を更新した地域(東・西日本の太平洋側の地域を除く)

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 (図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)

旬別の天候経過

上旬

全国的に天気は数日の周期で変わった。冬型の気圧配置が長続きせず、平年に比べ晴れの日が多かった東日本日本海側では、旬間日照時間がかなり多かった。その中で、7日から8日にかけては冬型の気圧配置が一時的に強まり、寒気の中の低気圧の影響を受けた北海道を中心に北・東日本日本海側で大雪となった所があった。低気圧の影響が弱かった西日本日本海側、東・西日本太平洋側では旬降水量が少なく、旬間日照時間が多かった。旬平均気温は、寒気の影響が弱く、南から暖かい空気が流れ込んだ日もあった東日本でかなり高かった。

旬平均気温は、東日本ではかなり高かった。北日本、西日本では高かった。沖縄・奄美では平年並だった。

旬降水量は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、東日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では多かった。北日本太平洋側では平年並だった。

中旬

冬型の気圧配置が長続きせず寒気の影響が弱かったため、旬平均気温が西日本ではかなり高く、東日本と沖縄・奄美では高かった。その中で、15日から16日にかけては一時的に冬型の気圧配置が強まり、北海道地方を中心に北・東日本日本海側で大雪となった所があった。旬間日照時間はほぼ全国的に多く、特に冬型の気圧配置の影響と低気圧や前線の影響が弱く、高気圧に覆われて平年に比べ晴れた日が多かった西日本日本海側と沖縄・奄美で、かなり多かった。

旬平均気温は、西日本ではかなり高かった。東日本、沖縄・奄美では高かった。北日本では平年並だった。

旬降水量は、北日本日本海側、東日本日本海側では多かった。沖縄・奄美では少なかった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

旬間日照時間は、西日本日本海側、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。東日本太平洋側では平年並だった。

下旬

期間のはじめと終わりは、低気圧や前線が本州付近を通過し、全国的に曇りで雨や雪が降った所が多く、北・東日本太平洋側を中心にまとまった降水量となり、北日本では21日を中心に大雨や大雪となった所もあった。期間の中頃は低気圧が北日本付近や北海道の東で発達し、冬型の気圧配置が強まった時期があったため、日本海側を中心に雪や雨が降り、24日から25日は大雪となった所があった。このため、旬降水量は北日本日本海側と北日本太平洋側でかなり多く、東日本太平洋側で多かった。旬降雪量は、西日本日本海側でかなり多かった。旬間日照時間は、北日本太平洋側でかなり少なく、北日本日本海側で少なかった。沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、旬降水量は少なかった。旬平均気温は、暖かい空気に覆われやすかった北日本でかなり高く、東日本で高かった。一時的に寒気の影響を受けた西日本と沖縄・奄美では、気温の変動が大きかった。

旬平均気温は、北日本ではかなり高かった。東日本では高かった。西日本、沖縄・奄美では平年並だった。

旬降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側ではかなり多かった。東日本太平洋側では多かった。沖縄・奄美では少なかった。東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本日本海側では少なかった。東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

※ 下旬の循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。掲載までお待ちください。

循環場

500hPa高度場等の特徴

極渦がユーラシア大陸北部に偏在し、その南縁を寒帯前線ジェット気流が流れた。日本付近は寒気の南下が弱かったが、時折、極渦の一部が南下して、寒気の影響も受けた時期もあった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2024年1月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2024年1月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2024年1月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2024年1月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。

資料

その他の事項(記録など)

* 台風の発生(速報値、日本時間)

なし

* 台風の接近(速報値)

なし





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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