2024年4月の天候

2024年5月1日 掲載

2024年5月15日 その他の事項に台風を追記

2024年4月の特徴

* 気温は、全国的にかなり高かった

気温は、暖かい空気に覆われやすく、暖かい空気が流れ込んだ時期もあったため、全国的にかなり高かった。北・東日本と沖縄・奄美では1946年の統計開始以降で4月として1位の高温となった。

* 降水量は、沖縄・奄美でかなり多かった一方、北日本日本海側で少なかった

降水量は、低気圧や前線などの影響を受けやすく、大雨となった所もあった沖縄・奄美でかなり多く、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で多かった。一方、低気圧の影響を受けにくかった北日本日本海側で少なかった。

* 日照時間は、西日本日本海側と西日本太平洋側でかなり少なかった一方、北日本日本海側でかなり多かった

日照時間は、前線や湿った空気などの影響を受けやすかった西日本日本海側と西日本太平洋側でかなり少なく、東日本太平洋側で少なかった。一方、高気圧に覆われやすかった北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側と東日本日本海側で多かった。

概況

日本付近は暖かい空気に覆われやすく、低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込む日もあったため、月平均気温は全国的にかなり高かった。月平均気温平年差は北日本で+3.2℃、東日本で+2.7℃、沖縄・奄美で+2.6℃と、各地域で1946年の統計開始以降、4月として1位の高温となった。また、下旬には多くの地点で、4月として日最高気温の高い方からの歴代1位の記録を更新した。全国的に天気は数日の周期で変化し、東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美では低気圧や前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かった。東日本では9日頃は荒れた天気となった。また、沖縄・奄美では15日頃を中心に4月として記録的な大雨となった所があった。このため、月降水量は沖縄・奄美でかなり多く、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で多かったほか、月間日照時間は西日本日本海側と西日本太平洋側でかなり少なく、東日本太平洋側で少なかった。一方、北日本と東日本日本海側では、低気圧の影響を受けにくく、高気圧に覆われやすかったため、月降水量は北日本日本海側で少なかったほか、月間日照時間は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側と東日本日本海側で多かった。

平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

降水量は、沖縄・奄美ではかなり多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。北日本日本海側では少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側では平年並だった。

日照時間は、北日本日本海側ではかなり多かった。北日本太平洋側、東日本日本海側では多かった。西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本太平洋側では少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

北日本、東日本、沖縄・奄美、北海道地方、東北地方、関東甲信地方、北陸地方、東海地方、沖縄地方

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

なし

* 日照時間の多い記録を更新した地域

なし

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1

旬別の天候経過

上旬

北日本を中心に移動性高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、旬間日照時間は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側で多かった。北日本日本海側の旬間日照時間平年比は148%となり、1961年の統計開始以降、4月上旬として1位の多照となった。また、北日本日本海側の旬降水量は少なかった。一方、東日本以西では本州南岸付近に停滞した前線や低気圧の影響を受けやすく、3日頃と9日頃は大雨となった所もあり、9日頃は東日本で荒れた天気となったため、旬降水量は東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美でかなり多く、北・東日本太平洋側と西日本日本海側で多く、旬間日照時間は東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。旬平均気温は、暖かい空気に覆われやすかったため、北・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、東日本で高かった。

旬平均気温は、北日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。東日本では高かった。

旬降水量は、東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側では多かった。北日本日本海側では少なかった。

旬間日照時間は、北日本日本海側ではかなり多かった。北日本太平洋側では多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。

中旬

期間を通して暖かい空気に覆われやすく、暖かい空気が流れ込んだ日もあったため、旬平均気温は全国的にかなり高かった。北日本の旬平均気温平年差は+4.3℃で、1946年の統計開始以降、4月中旬として1位の高温となった。北・東・西日本では天気は数日の周期で変化したが、低気圧などの影響を受けにくかったため、旬降水量は北日本日本海側と北日本太平洋側でかなり少なく、東・西日本日本海側と東・西日本太平洋側で少なかった。また、東日本を中心に高気圧に覆われやすかったため、旬間日照時間は東日本日本海側でかなり多く、東日本太平洋側で多かった。沖縄・奄美では、前線や湿った空気の影響で13日から15日にかけて大雨となった所があり、15日頃を中心に4月として記録的な大雨となった所もあったため旬降水量はかなり多かったが、高気圧に覆われて晴れた日もあったため旬間日照時間は多かった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

旬降水量は、沖縄・奄美ではかなり多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。

旬間日照時間は、東日本日本海側ではかなり多かった。東日本太平洋側、沖縄・奄美では多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

下旬

期間を通して暖かい空気に覆われやすく、暖かい空気が流れ込んだ日もあったため、旬平均気温は全国的にかなり高くなり、下旬の後半を中心に多くの地点で、4月として日最高気温の高い方からの歴代1位の記録を更新した。旬平均気温平年差は沖縄・奄美で+3.0℃となり、1946年の統計開始以降、4月下旬として1位の高温となった。全国的に天気は数日の周期で変化した。西日本と沖縄・奄美を中心に、低気圧や前線の影響を受けやすかったため、旬降水量は西日本日本海側と西日本太平洋側、沖縄・奄美で多かったほか、旬間日照時間は東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なく、東日本日本海側で少なかった。一方、低気圧の影響を受けにくかったため、旬降水量は東日本日本海側で少なかった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

旬降水量は、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では多かった。東日本日本海側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本太平洋側では平年並だった。

旬間日照時間は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本日本海側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

※ 下旬の循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。掲載までお待ちください。

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度は、日本付近は平年より高く、寒帯前線ジェット気流は日本の北を流れやすかったため、暖かい空気に覆われやすかった。また、亜熱帯ジェット気流は東シナ海付近で北に蛇行し、日本付近では平年よりやや南を流れた。

海面気圧は、北日本付近は平年より高く、高気圧に覆われやすかった。一方、華中から日本の南にかけて平年より低く、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では前線や湿った空気の影響を受けやすかった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2024年4月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2024年4月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2024年4月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2024年4月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料

その他の事項(記録など)

台風の発生(速報値、日本時間): なし

台風の接近(速報値): なし





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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