2024年12月の天候

2025年1月6日 掲載

2025年1月15日 その他の事項に台風を追記

2024年12月の特徴

* 気温は、北日本で低かった

気温は、寒気の影響を受けやすかったため、北日本で低かった。

* 降水量は、東日本日本海側でかなり多かった一方、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なかった

降水量は、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続きやすかったため、東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側で多かった。一方、低気圧の影響を受けにくかったため、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。東日本太平洋側では1946年の統計開始以降で12月として1位タイ、西日本太平洋側では1位の少雨となった。

* 降雪量は、北日本日本海側で多かった

降雪量は、日本付近は中旬から下旬にかけて西高東低の冬型の気圧配置が強まったため、北日本日本海側で多かった。

* 日照時間は、東日本日本海側でかなり少なかった一方、北・東日本太平洋側でかなり多かった

日照時間は、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続きやすかったため、東日本日本海側でかなり少なく、北日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。一方、低気圧の影響を受けにくかったため、北・東日本太平洋側でかなり多く、西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。北日本太平洋側では1946年の統計開始以降で12月として1位の多照となった。

概況

アリューシャン低気圧とシベリア高気圧が共に強く、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続きやすかったため、月降水量は、東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側で多くなり、上旬には大雨となった所もあった。月降雪量は中旬から下旬にかけて冬型の気圧配置が強まり、日本海側と太平洋側の山沿いを中心に降雪が続き、下旬には降雪が強まった時期もあったため、北日本日本海側で多くなり、下旬には記録的な降雪や積雪となった所があった。また、月間日照時間は東日本日本海側でかなり少なく、北日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。一方、低気圧の影響を受けにくかったため、月降水量は、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。また、月間日照時間は、北・東日本太平洋側でかなり多く、西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。特に、月降水量が東日本太平洋側では平年比7%で1946年の統計開始以降で12月として1位タイ、西日本太平洋側では平年比10%で1位の少雨となった。また、月間日照時間が北日本太平洋側で平年比116%で、1946年の統計開始以降で12月として1位の多照となった。

寒気の影響を受けやすかったため、月平均気温は北日本で低かった。

平均気温は、北日本では低かった。東日本、西日本、沖縄・奄美では平年並だった。

降水量は、東日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側では多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。沖縄・奄美では少なかった。

日照時間は、北日本太平洋側、東日本太平洋側ではかなり多かった。西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。東日本日本海側ではかなり少なかった。北日本日本海側、沖縄・奄美では少なかった。

降雪量は、北日本日本海側では多かった。西日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側では少なかった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

なし

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

西日本太平洋側、山陽、四国地方

東日本太平洋側(タイ)、東海地方(タイ)

* 日照時間の多い記録を更新した地域

北日本太平洋側、北海道太平洋側

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

* 降雪量の多い記録を更新した地域

なし

* 降雪量の少ない記録を更新した地域(九州以南と東・西日本の太平洋側の地域を除く)

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1

旬別の天候経過

上旬

期間のはじめは全国的に高気圧に覆われたが、3日に低気圧が日本の北を通過した後は東日本を中心に西高東低の冬型の気圧配置が続いた。このため、旬降水量は東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側で少なかった。一方、東日本日本海側で多く、大雨となった所もあった。旬間日照時間は北・東・西日本太平洋側でかなり多く、西日本日本海側と沖縄・奄美で多かった一方、東日本日本海側で少なかった。全国的に期間の前半は寒気の影響を受けにくかった一方、期間の後半は寒気の影響を受けやすかったため、旬平均気温は全国で平年並だった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美では平年並だった。

旬降水量は、東日本日本海側では多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本太平洋側ではかなり多かった。西日本日本海側、沖縄・奄美では多かった。東日本日本海側では少なかった。北日本日本海側では平年並だった。

中旬

アリューシャン低気圧が強く、シベリア高気圧が東シナ海に張り出して冬型の気圧配置が続きやすく、太平洋側では低気圧の影響を受けにくかった。北日本を中心に全国的に寒気の影響を受けやすかったため、旬平均気温は全国で低かった。旬降水量は北日本太平洋側でかなり少なく、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で少なかった一方、北・東日本日本海側で多かった。旬降雪量は、北日本日本海側で多かった。旬間日照時間は北日本日本海側でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった一方、北日本太平洋側でかなり多く、東・西日本太平洋側で多かった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美では低かった。

旬降水量は、北日本日本海側、東日本日本海側では多かった。北日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本太平洋側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では少なかった。西日本日本海側では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本太平洋側ではかなり多かった。東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。北日本日本海側ではかなり少なかった。沖縄・奄美では少なかった。東日本日本海側、西日本日本海側では平年並だった。

下旬

日本付近は冬型の気圧配置が続きやすく、旬降水量は東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側で多かった。旬降雪量は北日本日本海側で多かった。北日本日本海側と北日本太平洋側の山沿いでは、23日頃には冬型の気圧配置が強まり記録的な降雪となった所があったほか、降雪が続き記録的な積雪となった所があった。また、旬間日照時間は東日本日本海側でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。一方、低気圧の影響を受けにくかったため、旬降水量は北・東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。また、旬間日照時間は、北日本太平洋側で多かった。旬平均気温は、寒気の影響を受けやすかった北日本で低かった。

旬平均気温は、北日本では低かった。東日本、西日本、沖縄・奄美では平年並だった。

旬降水量は、東日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側では多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では少なかった。

旬間日照時間は、北日本太平洋側では多かった。東日本日本海側ではかなり少なかった。沖縄・奄美では少なかった。北日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

※ 下旬の循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。掲載までお待ちください。

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度では、亜熱帯ジェット気流は日本付近では平年よりやや南側を流れた。また、分裂した極渦の一部がオホーツク海からアリューシャン付近にあった。ユーラシア大陸北部では寒帯前線ジェット気流の蛇行が大きく、その一環として、バイカル湖付近でリッジ、日本付近でトラフとなった。これらのことから、北日本を中心に全国的に寒気の影響を受けやすかった。海面気圧では、500hPa高度に対応して、アリューシャン低気圧とシベリア高気圧が共に強く、日本付近は冬型の気圧配置が続くことが多かった。太平洋側を中心に低気圧の影響を受けにくかった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2024年12月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2024年12月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2024年12月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2024年12月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料

その他の事項(記録など)

台風の発生(速報値、日本時間): 第26号(23日)

台風の接近(速報値): なし





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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