2025年3月の天候

2025年4月1日 掲載

2025年4月15日その他の事項(台風)を追記

2025年3月の特徴

* 気温は、全国的に変動が大きかった。北・東・西日本では高かった。

気温は、寒気の影響が弱く、暖かい空気が流れ込んだ時期があったため、北・東・西日本では高かった。一方、沖縄・奄美を中心に強い寒気の影響を受けた時期もあり、全国的に変動が大きかった。

* 降水量は、西日本日本海側で多かった。

降水量は、上旬と中旬に低気圧や前線の影響を受けやすかったため、西日本日本海側で多かった。

* 日照時間は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった

日照時間は、上旬と中旬に低気圧や前線の影響を受けやすかったため、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。

概況

上旬と中旬は、東日本太平洋側と西日本を中心に低気圧や前線の影響を受けやすく、上旬は北日本は高気圧に覆われやすかった。一方、下旬は北日本日本海側を中心に低気圧の影響を受けやすく、東・西日本と沖縄・奄美では高気圧に覆われやすかった。このため、月降水量は西日本日本海側で多かった。また、月間日照時間は東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。月平均気温は、寒気の影響が弱く、暖かい空気が流れ込んだ時期があったため、北・東・西日本で高かった。また、沖縄・奄美を中心に強い寒気の影響を受けた時期もあり、全国的に10日程度の周期で気温が大きく変動した。

平均気温は、北日本、東日本、西日本では高かった。沖縄・奄美では平年並だった。

降水量は、西日本日本海側では多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

日照時間は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。

降雪量は、東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。西日本日本海側ではかなり少なかった。北日本日本海側、東日本日本海側では少なかった。北日本太平洋側では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

なし

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

なし

* 日照時間の多い記録を更新した地域

なし

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1

旬別の天候経過

上旬

全国的に天気は数日の周期で変わったが、北日本は高気圧に覆われやすく、東日本太平洋側と西日本は低気圧や前線の影響を受けやすかった。期間のはじめには日本の南海上で高気圧が強まり、西日本と沖縄・奄美を中心に暖かい空気が流れ込みやすかった。2日から5日頃にかけては、この暖かい高気圧と大陸から張り出す冷たい高気圧の間の本州南岸付近に前線が停滞した。このため、前線上の低気圧の影響などで東日本太平洋側でも雪が降った所があった。また、5日から6日にかけて発達しながら日本の東を北東進した低気圧の影響で、北日本太平洋側ではまとまった雨や雪となった所があった。

旬平均気温は、西日本、沖縄・奄美では高かった。北日本、東日本では平年並だった。

旬降水量は、東日本太平洋側、西日本日本海側では多かった。北日本日本海側では少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、北日本日本海側、北日本太平洋側では多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では少なかった。東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。

中旬

全国的に天気は数日の周期で変わったが、北日本太平洋側、東・西日本と沖縄・奄美は低気圧や前線の影響を受けやすかった。このため、旬降水量は北・東日本太平洋側でかなり多く、沖縄・奄美で多かった。また、旬間日照時間は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側ではかなり少なく、東日本日本海側では少なかった。17日には、発達した低気圧の影響で、北日本では太平洋側を中心に荒れた天気となり、北海道では3月としては記録的な大雪となった所があった。また、19日には、南岸低気圧の影響で関東甲信地方の平地でも積雪となった所があった。旬平均気温は、期間前半を中心に寒気の影響が弱かった北日本で高く、期間後半に寒気の影響を受けた沖縄・奄美で低かった。東・西日本では平年並だったが、気温の変動が大きかった。

旬平均気温は、北日本では高かった。沖縄・奄美では低かった。東日本、西日本では平年並だった。

旬降水量は、北日本太平洋側、東日本太平洋側ではかなり多かった。沖縄・奄美では多かった。北日本日本海側、東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

旬間日照時間は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。東日本日本海側では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

下旬

北日本日本海側では低気圧や前線の影響を受けやすかったため、旬降水量はかなり多く、旬間日照時間はかなり少なかった。一方、東・西日本と沖縄・奄美では日本の南の高気圧に覆われやすかったため、旬降水量は、東日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。また、旬間日照時間は、西日本日本海側と沖縄・奄美でかなり多く、東日本日本海側と東・西日本太平洋側で多かった。旬平均気温は、南高北低の気圧配置となって暖かい空気が流れ込みやすかったため、北・東・西日本でかなり高かった。25日から27日にかけては、大分県で30.3℃を観測するなど日最高気温の3月の記録を更新した所が多かった。一方、沖縄・奄美では期間のはじめと終わりに冷涼な高気圧の影響を受けたため、旬平均気温は低かった。

旬平均気温は、北日本、東日本、西日本ではかなり高かった。沖縄・奄美では低かった。

旬降水量は、北日本日本海側ではかなり多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側では少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

旬間日照時間は、西日本日本海側、沖縄・奄美ではかなり多かった。東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本太平洋側では多かった。北日本日本海側ではかなり少なかった。北日本太平洋側では平年並だった。

※ 下旬の循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。掲載までお待ちください。

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度では、亜熱帯ジェット気流が華南付近で南に蛇行して流れ、寒帯前線ジェット気流は北海道付近を流れることが多かったため、本州付近は正偏差となり、寒気の影響が弱かった。海面気圧では、東・西日本を中心に負偏差で、本州南岸には気圧の谷も見られ、低気圧や前線の影響を受けやすかった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2025年3月平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2025年3月平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2025年3月平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2025年3月平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料

その他の事項(記録など)

台風の発生(速報値、日本時間): なし

台風の接近(速報値): なし





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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