業種別の具体的な事例
【情報通信業】防災情報収集アプリケーション「CFM Weather」
企業・団体名
室蘭まちづくり放送株式会社(FMびゅー、JOZZ1BA-FM)
独立行政法人国立高等専門学校機構 沼津工業高等専門学校 鈴木正樹研究室
取組概要
地震や火山などの突発的な自然災害の発生時に、緊急地震速報(警報)や噴火警戒レベル引き上げに伴う警報発表などの気象庁からの情報を受け取ったのち、関連する一連の情報を気象庁HPから取得する。取得情報をもとにコミュニティFM放送や防災行政無線等での読み上げ原稿を自動作成し、コミュニティFM局が運用するアプリ「Radimo(レディモ)」へ通知発信を行えるツール「CFM Weather」を作成した。
対象
コミュニティFM放送、市役所や災害本部の防災行政無線等
ツールの導入年
2024年
ツールを導入した理由
緊急時速報割込みシステムを導入していないコミュニティFM局では、災害発生時の情報取得やラジオ放送で読み上げる原稿の作成、 「レディモ」への通知の作成等を全て手作業で行っていたため、迅速な情報の発信に課題があった。とくに、突発的に発生する地震や火山の警報で、発災直後の局へのスタッフ集合までの時間での放送や情報発信が課題であった。
このことから、発災直後に気象庁HPより一連の情報を取得し、自動で読み上げ原稿を作成すること、および、「レディモ」への通知を行うツールのニーズがあった。
その他、防災行政無線等での放送を迅速かつ円滑に行う上でも、読み上げ原稿作成のニーズがあった。
取組の効果
平成30年北海道胆振東部地震では、コミュニティ放送移動局を迅速に展開し、地域向けの情報を発信することができた。今後は、災害発生から情報発信までのタイムロスを減らすことができ、被害を減らすことが期待できる他、情報取得や原稿作成、アプリへの通知を自動で行うことによって、業務の効率化が期待できる。
HP公開情報
掲載日
2024年3月18日