航空機による上空の温室効果ガス観測
気象庁では地球温暖化の原因となる温室効果ガス及びその関連ガスの3次元分布の理解に向け、対流圏中層における濃度分布等を把握するため、防衛省の協力の下、2011年2月から2024年3月まで航空機を利用した観測を北西太平洋上空で行いました。
航空機観測
北西太平洋上空の航空機による温室効果ガスの観測結果を示します。
航空機は約1ヶ月に1度、厚木航空基地-南鳥島間を直行もしくは硫黄島を経由して往復しており、観測はその往路または復路上で行いました。
右図では航空機のおおよその航路を地図上に示しています。
下図はフライト毎の観測値を緯度に沿ってプロットしたものです。硫黄島を経由した際は北緯25度付近に観測値が集中する場合があります。
※タブをクリックしていただくと、各温室効果ガスの観測結果が表示されます。
- 二酸化炭素(CO2)
- メタン(CH4)
- 一酸化二窒素(N2O)
- 一酸化炭素(CO)
上記の図の一部は、観測の基準となる標準ガス濃度の変化の確認が未了である速報値を用いて作成しています。
後日、確定値を用いた図に更新することがあります。
高度は時系列順に実線もしくは破線でつないでいます。観測間隔が90分以上になった場合は破線で表示しています。
数値データは、WMO温室効果ガス世界資料センター(運営:気象庁)から入手できます。
関連情報
航空機による観測手法の解説 |
気象庁が行っている環境気象観測 気象庁の環境気象観測網などの情報が見られます。
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WMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG) 世界中の観測所から送られてきた温室効果ガスのデータが見られます。 運営:気象庁
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WMO温室効果ガス年報(和訳) 世界気象機関(WMO)が発行する、世界の温室効果ガスの状況の取りまとめです。
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