世界の地点別平年値について
平年値とは
平年値は、その時々の気象(気温や降水量など)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨など)を評価する基準として利用されると共に、その地点の気候を表す値として用いられています。気象庁では、西暦年の1の位が1の年から続く30 年間の平均値をもって平年値とし、10 年ごとに更新しています。現在の平年値は、1991~2020 年の観測値による平均値です。
利用したデータについて
世界の平年値の計算には、気象庁が蓄積している地上月気候値気象通報(CLIMAT 報)データ(1982年6 月以降)およびGHCN(Global Historical Climatology Network)データを使用しています。CLIMAT報データ及びGHCN データの両方が利用可能な場合は、CLIMAT 報データを優先して利用しました。
※GHCN データ:米国海洋大気庁気候データセンター(NCDC)が世界の気候変動の監視に供するために整備したデータ
・気温データ(GHCN ver.4) Menne et al. (2017), NOAA NCEI, doi:10.7289/V5XW4GTH [2023.03.31閲覧].
・降水量データ(GHCN ver.2) Peterson and Vose (1997), NOAA NCEI, doi:10.7289/V5X34VDR [2023.03.31閲覧].
世界の平年値データの取得・閲覧について
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代表的な地点の平年値の例
平年値をみると、その都市の平均的な気温・降水量の推移がわかります。いろいろな地点を比較することで、その都市の特徴がわかります。例えば、北半球の地点(東京、パリ・オルリー空港、ニューヨーク)は7~8月頃に気温が一年で最も高く、南半球の地点(ヨハネスバーグ、サンパウロ、シドニー)では1~2月頃に最も高くなることがわかります。また、降水量の年変化は東京では大きいのに対し、同じ北半球のパリ・オルリー空港やニューヨークは年変化が小さいこと、南半球のヨハネスバーグでは6~8月(南半球の冬季)に極端に降雨量が少なくなることがわかります。
東京 | パリ・オルリー空港(フランス) |
ニューヨーク(米国) | ヨハネスバーグ(南アフリカ) |
サンパウロ(ブラジル) | シドニー(オーストラリア) |