気象庁が行っている環境気象観測
温室効果ガスなどを観測する
気象庁は、WMOのGAW計画に沿って、地球規模の大気汚染の実態とその長期的変化を明らかにするため、人間活動による局地的な汚染の影響が少ない場所として、綾里(岩手県大船渡市)、南鳥島(東京都小笠原村)の2か所で、温室効果ガス(二酸化炭素・メタンなど)や、その他のガス(一酸化炭素など)を観測しています。さらに、海洋気象観測船によって北西太平洋における海洋の二酸化炭素を観測しています。
二酸化炭素などの測定
エーロゾルを観測する
気象庁では、太陽からの日射を基にして、大気中のエーロゾル量(大気混濁度)等の観測をしています。 また、精密日射放射観測装置に搭載された直達日射計を用いて観測される直達日射から、大気の濁り具合(大気混濁係数)を算出しています。
スカイラジオメーター |
精密日射放射観測装置 |
オゾン層を観測する
気象庁は、つくば及び南極昭和基地で、地上に設置した装置を用いて上空のオゾン量を観測しているほか、気球に観測機器(オゾンゾンデ)を吊り下げて飛揚し、オゾンの詳しい高度分布についても観測しています。また、オゾンと密接に関係している有害紫外線(UV-B)量も観測しています。
ブリューワー分光光度計による |
オゾンゾンデによる高度分布観測 |