海洋観測データの収集について
気象庁は国内で海洋観測を実施する様々な機関から提供いただいた海洋観測データを、世界気象通信網(GTS)を介して国際交換されるデータと合わせて、海面水温解析・予報をはじめとする各種海況情報の作成に利用しています。作成された海況情報は、気象無線ファクシミリ放送、気象庁ホームページ等で公表しています。
このページは、気象庁あての海洋観測データ(海洋内部の水温・塩分・海流や、航路上の水温・塩分・海流のデータ)の送付方法について説明するためのものです。気圧、風、気温等の気象観測と通報についてはこちら をご覧下さい。
- 船舶からのインマルサットを利用した通報
船舶気象観測通報と同様にスペシャルアクセスコード「41」により、インマルサットを利用して通信料無料(気象機関の負担)で、海洋観測データを気象庁あてに通報できます。インマルサットCにより、太平洋衛星を利用した山口陸上地球局(地球局番号203)経由、もしくはインド洋衛星を利用した山口陸上地球局(地球局番号303)経由で気象庁あてに通報してください。太平洋衛星経由のインマルサットBも利用可能ですが、インマルサットCを設置している船舶は、通信費の安価なインマルサットCをできるだけ利用してください。
インマルサットを利用した通報の場合、国際気象通報式(BATHY、TESAC、TRACKOB)を用いなければなりません。BATHY報、TESAC報、及びTRACKOB報の作成方法、通報の手順については、BATHY、TESAC、TRACKOBの作成方法、インマルサットによる海洋観測通報の手順 (いずれもPDF形式)をそれぞれご覧下さい。
これらのデータは全てGTSを介して国際交換されるとともに、NEAR-GOOS地域リアルタイムデータベースから利用可能となります。
- インターネットを利用した送付
電子メールにより気象庁あてにデータを送付することができます。この場合、インターネットの接続にかかる費用は送付者側の負担となります。インターネットが利用可能な船舶や、航海終了後に調査機関等からデータを送付いただく場合にはこの方法をご利用下さい。観測データは観測後なるべく早く通報いただくことことにより価値が増しますが、観測後数ヶ月の遅延データも有効に利用されます。
データ送付には国際気象通報式(BATHY、TESAC、TRACKOB)が利用できます。また、航海終了後に調査機関等からデータを送付いただく場合には、エクセルなどアプリケーションで作成されたファイルを電子メールに添付してお送り頂くこともできます。
国際気象通報式で送付されたデータはGTSを介してリアルタイムで国際交換されるとともに、NEAR-GOOS地域リアルタイムデータベースから利用可能となります。国際気象通報式については、BATHY、TESAC、TRACKOBの作成方法(PDF形式)をご覧下さい。
ご協力いただける機関は、以下に連絡して下さい。
海洋気象情報室海況班
電話:03-6758-3900 内線4775、4778
電子メール:ocean@climar.kishou.go.jp- 郵送による送付
以下に送付してください。
住所:〒105-8431 東京都港区虎ノ門3-6-9 気象庁海洋気象情報室 海況班