海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成29年6月9日発表
沖縄気象台
診断(2017年6月上旬)
- 沖縄周辺海域では、海面水温が平年より低い海域が縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西180km付近を北東に流れています。
- 先島諸島の南西の北緯22度、東経122.5度付近、奄美群島の東の北緯28.5度、東経132度付近に暖水渦が、沖縄本島の南西の北緯24度、東経127度付近に暖水域がそれぞれみられます。
- 先島諸島の南の北緯22度、東経125度付近に冷水渦が、南大東島付近の北緯26度、東経131.5度付近に冷水域がそれぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(6月8日)
解説
海面水温
6月上旬の沖縄周辺海域は、南からの暖かく湿った空気の影響や平年より風が弱かったことにより、海面水温が平年より低い海域が縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部と沖縄の南では、平年より高いでしょう。
沖縄の東では、平年並か平年より高いでしょう。
海流の実況と見通し
2017年6月上旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 180km付近 - 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 先島諸島の南西の北緯22度、東経122.5度付近、奄美群島の東の北緯28.5度、東経132度付近に暖水渦が、先島諸島の南の北緯22度、東経125度付近に冷水渦が、沖縄本島の南西の北緯24度、東経127度付近に暖水域が、南大東島付近の北緯26度、東経131.5度付近に冷水域が、それぞれみられる - (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。