海面水温・海流(沖縄周辺海域)
令和2年12月18日 沖縄気象台発表
診断(2020年12月中旬)
- 東シナ海南部では、海面水温が平年より低い海域が縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
- 沖縄の東では、海面水温が平年よりかなり高い海域が広くみられます。
- 沖縄の南では、海面水温が平年より高い海域が拡大し、平年よりかなり高い海域がみられるようになりました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西200km付近を北東に流れています。
- 石垣島の南の北緯22度、東経124度付近、沖縄本島の東の北緯26.5度、東経130度付近に冷水渦が、宮古島の南東の北緯23度、東経128度付近に暖水渦が、それぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(12月17日)
解説
海面水温
12月中旬、東シナ海南部では、海面水温が平年より低い海域が縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
沖縄の東では、海面水温が平年よりかなり高い海域が広くみられます。
沖縄の南では、暖かく湿った空気の影響と平年より風が弱かったことにより、海面水温が平年より高い海域が拡大し、平年よりかなり高い海域がみられるようになりました。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の沖縄周辺海域の海面水温は、東シナ海南部は、平年より高いでしょう。
沖縄の東と沖縄の南は、平年よりかなり高いでしょう。
海流の実況と見通し
2020年12月中旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 200km付近 - 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 石垣島の南の北緯22度、東経124度付近、沖縄本島の東の北緯26.5度、東経130度付近に冷水渦が、宮古島の南東の北緯23度、東経128度付近に暖水渦が、それぞれみられる - (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。