海面水温・海流(近畿・中国・四国周辺海域)
平成30年2月28日発表
大阪管区気象台
診断(2018年2月下旬)
- 日本海では、海面水温が平年より低い海域が縮小しました。
- 太平洋では、海面水温が平年より低い海域は縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
- 黒潮は紀伊半島の南から東海沖で大蛇行しています。
- 黒潮は足摺岬、室戸岬および潮岬では離岸して流れています。
- 対馬暖流は、山陰沖西部を北東に流れ、隠岐の北から東南東に流れ、山陰沖東部から若狭湾沖を北東に流れ、能登半島の西から北北西に流れています。
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温平年差分布図(2月27日)
解説
海面水温
日本海では、平年より日射量が多く寒気の影響が弱かったため、海面水温が平年より低い海域が縮小しました。
太平洋では、平年より風が弱く寒気の影響が弱かったため、海面水温が平年より低い海域は縮小し、平年より高い海域が拡大しました。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月、近畿・中国・四国周辺海域の海面水温は、日本海では平年より低く、太平洋では平年並か平年より高いでしょう。
海流の実況と見通し
2018年2月下旬の近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸 室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸 潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸 近畿・四国周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない - 日本海の海流 対馬暖流は、山陰沖西部を北東に流れ、隠岐の北の北緯36.5度、東経133.5度付近から東南東に流れ、山陰沖東部の北緯36度、東経135度付近から若狭湾沖を北東に流れ、能登半島の西の北緯37度、東経136度付近から北北西に流れている - (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。