全球の海面水温の変動(2006年7月)
平成18年8月15日発表
平成18年8月15日発表
- 太平洋赤道域では、西部で顕著な正偏差が見られました。北太平洋では、中央部および日本南方で顕著な正偏差が見られ、朝鮮半島付近では顕著な負偏差が見られました。
- 北大西洋では、広く正偏差となっています。特に30°Nより高緯度側と20°Nより低緯度側で顕著な正偏差が見られました。
- インド洋では、30°S、90°E付近で顕著な正偏差が見られました。
- 顕著な現象とは
- 全球の海面水温の診断にあたっては、海面水温平年偏差を標準偏差で規格化して(規格化海面水温偏差)、+1を上回る場合を顕著な 正偏差(高温)、−1を下回る場合を顕著な負偏差(低温)と表現しています。ただし、次に挙げるような、ある程度の大きさを持つ 空間パターンを対象にしています。
- 年々〜数十年周期の気候変動に伴う海面水温の偏差パターンについて
- 年々〜数十年周期の気候変動に伴って、 太平洋や大西洋に変動中心を持つ海面水温の偏差パターンが存在しています。
- 全球の海面水温の最近の傾向
- 太平洋では2006年4月以来、北太平洋中緯度の中央部で正偏差、西部や東部で負偏差といったパターンが継続しています。
北大西洋では、この一年間、低緯度側で正偏差、北米東岸沖で負偏差、高緯度側で正偏差という傾向が持続しています。