全球の海面水温の変動(2007年1月)
平成19年2月15日発表
平成19年2月15日発表
- 太平洋赤道域では、全域で正偏差が見られました。特に175°E付近と105°W付近の正偏差が顕著となっています。北太平洋では、日本南東方で顕著な正偏差が見られました。一方、東部では顕著な負偏差がみられました。
- 北大西洋では、ニューファンドランド南方を除くほぼ全域で顕著な正偏差となっています。
- インド洋の熱帯域では、ほぼ全域で正偏差となりました。特に90°E以西の正偏差が顕著となっています。
- 顕著な現象とは
- 全球の海面水温の診断にあたっては、海面水温平年偏差を標準偏差で規格化して(規格化海面水温偏差)、+1を上回る場合を顕著な 正偏差(高温)、−1を下回る場合を顕著な負偏差(低温)と表現しています。ただし、次に挙げるような、ある程度の大きさを持つ 空間パターンを対象にしています。
- 年々〜数十年周期の気候変動に伴う海面水温の偏差パターンについて
- 年々〜数十年周期の気候変動に伴って、 太平洋や大西洋に変動中心を持つ海面水温の偏差パターンが存在しています。
- 全球の海面水温の最近の傾向
- 太平洋熱帯域では、2005年秋から2006年春まで中部から東部にかけて負偏差、西部で正偏差といったパターンが続いていましたが、2006年9月から中部や東部で顕著な正偏差が見られるようになってきています。
北大西洋では、2005年春から、アメリカ東岸沖で負偏差、低緯度側と高緯度側で正偏差というパターンが持続しています。また、2006年夏から東部の正偏差も顕著になってきています。