全球の海面水温の変動(2013年2月)

平成25年3月15日発表

気象庁地球環境・海洋部

診断


2月の全球の海面水温の状況は、以下の通りです。

  • 2月の太平洋赤道域の海面水温は、西部で正偏差、中部から東部にかけては負偏差でした。
  • 北太平洋では、30ºN, 160ºW付近で顕著な正偏差が見られました。また、日本の南東と、米国西岸付近からハワイ付近にかけて、顕著な負偏差が分布しました。
  • 南太平洋では、15ºS, 165ºW付近から40ºS, 120ºW付近にかけて、顕著な負偏差が見られました。
  • 南シナ海からインドネシア付近にかけては、顕著な正偏差が見られました。
  • インド洋では、熱帯域で概ね正偏差となり、マダガスカルの東からオーストラリア西岸付近にかけて顕著な正偏差が見られました。
  • 大西洋では、メキシコ湾とアンゴラ西岸付近で顕著な正偏差が見られました。
今月の図

全球海面水温平年偏差の分布

2013年2月の全球海面水温平年偏差の分布(平年
値は1981年〜2010年)。等値線の間隔は0.5℃

解説

全球の海面水温の最近の傾向

北太平洋の海面水温は、2011年9月以降、アラスカの南で顕著な負偏差になっています。
インド洋の海面水温は、2010年10月以降、オーストラリア西方沖で顕著な正偏差になっています。


顕著な現象とは

全球の海面水温の診断にあたっては、海面水温平年偏差を標準偏差で規格化して(規格化海面水温偏差)、+1を上回る正偏差(高温)、−1を下回る負偏差(低温)を顕著な現象として主に記述しています。ただし、ある程度の大きさ(数1000km以上)を持つ空間パターンを対象にしています。

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