全球の海面水温の変動(2013年7月)
平成25年8月15日発表
気象庁地球環境・海洋部
平成25年8月15日発表
気象庁地球環境・海洋部
- 太平洋赤道域の海面水温は、インドネシア付近で顕著な正偏差、東部で負偏差でした。NINO.3海域の月平均海面水温偏差および基準値との差はともに-0.6℃でした。
- 北太平洋では、日本付近からアラスカ湾付近にかけて顕著な正偏差が見られました。
- インド洋では、アラビア海で顕著な負偏差が見られました。
- 北大西洋では、北米東岸付近から英国付近にかけて顕著な正偏差、フロリダ半島周辺で顕著な負偏差が見られました。
全球海面水温平年偏差の分布
2013年7月の全球海面水温平年偏差の分布（平年
値は1981年〜2010年）。等値線の間隔は0.5℃。
全球の海面水温の最近の傾向
北太平洋の海面水温は、2010年６月以降、中央部付近で正偏差、北米沖などで負偏差となる負のPDO（太平洋十年規模振動）時に見られる偏差パターンが概ね持続しています。
顕著な現象とは
全球の海面水温の診断にあたっては、海面水温平年偏差を標準偏差で規格化して（規格化海面水温偏差）、＋1を上回る正偏差（高温）、−1を下回る負偏差（低温）を顕著な現象として主に記述しています。ただし、ある程度の大きさ(数1000km以上)を持つ空間パターンを対象にしています。