海洋の温室効果ガス
大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハロカーボン類などの気体は、地表から赤外線の形で宇宙に逃げていくエネルギーを吸収して大気を暖め、 地球の平均気温を上げる働きをします。 このような働きは「温室効果」と呼ばれ、この効果をもつ気体を「温室効果ガス」と呼んでいます。
人間の影響が大気、海洋、及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がないとされています。 さらに1750年頃以降に観測された、よく混合された温室効果ガスの濃度増加が、人間活動によって引き起こされたことには疑う余地がないとされています。(IPCC, 2021)
二酸化炭素は温室効果ガスの中でも大気中に最も多く存在し、温暖化への影響は大きいとされています。
排出された各温室効果ガスによる温暖化への寄与
2019年の放射強制力の推定値をもとに寄与の割合を計算(IPCC, 2021をもとに作成)。
参考文献
- IPCC, 2021: Climate Change 2021: The Physical Science Basis. Contribution of Working Group I to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change[Masson-Delmotte, V., P. Zhai, A. Pirani, S.L. Connors, C. Péan, S. Berger, N. Caud, Y. Chen, L. Goldfarb, M.I. Gomis, M. Huang, K. Leitzell, E. Lonnoy, J.B.R. Matthews, T.K. Maycock, T. Waterfield, O. Yelekçi, R Yu, and B. Zhou (eds.)]. Cambridge University Press, Cambridge, United Kingdomand New York, NY, USA, 2391 pp. doi:10.1017/9781009157896.