海面浮遊汚染物質(プラスチック類)

平成23年2月28日 気象庁発表

診断(2010年)

  • 2010年の日本周辺海域及び東経137度線における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の航走100kmあたり観測個数は、それぞれ7個/100km、2個/100kmであり、過去10年の水準と同程度でした。
2010年の海面浮遊汚染物質の分布

2010年の海面浮遊汚染物質発見個数

解説

気象庁では、北海道周辺・日本東方海域、日本海、日本南方海域、東シナ海のほか、三陸沖や四国沖の太平洋側なども含む日本全体を取り巻く海域を日本周辺海域、東経137度の北緯3~30度を東経137度線として、海面浮遊汚染物質の航走100 kmあたり観測個数について診断を行っています。日本周辺海域では1990年代までは減少傾向でしたが、その後は横ばいとなりました。一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、1985年以降、おおむね5個/100kmを下回る水準で推移しています。2010年は、両海域とも過去10年の水準と同程度でした。

北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、日本周辺海域ではいずれの季節も20個/100kmを超える海面浮遊汚染物質が観測された点があり、特に7~9月には50個/100kmを超える観測点がありました。北緯20度以南の海域では、観測個数が10個/100kmを超えることはほとんどありませんでしたが、赤道付近の海域で、1~3月に50個/100km、7~9月に10個/100kmを超える観測点がありました。

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