海面浮遊汚染物質(プラスチック類)
平成28年2月29日 気象庁発表
診断(2015年)
- 2015の日本周辺海域及び東経137度線における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の航走100kmあたり観測個数は、日本周辺海域で9個、東経137度線で4個と過去10年の水準と同程度でした。
2015年の海面浮遊汚染物質発見個数
解説
気象庁では、日本を取り巻く海域を「日本周辺海域」、東経137度の北緯3~30度を 「東経137度線」として、海面浮遊汚染物質の航走100kmあたり観測個数について診断を行っています。 日本周辺海域では1990年代までは減少傾向が続き5個前後になりましたが、その後はやや増加し、 おおむね10個を下回る水準で推移しています。 一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、 1985年以降、航走100kmあたり観測個数は、おおむね5個を下回る水準で推移しています。
2015年は、日本周辺海域及び東経137度線での航走100kmあたり観測個数は、過去10年の水準と同程度でした。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、日本周辺海域の航走100 kmあたり観測個数は、いずれの季節も20個を超える海面浮遊汚染物質が観測された点があり、春季には九州の南で100個を超える観測点がありました。北緯20度以南の海域では、ほぼ全ての観測点で航走100kmあたり観測個数は10個以下でしたが、夏季の赤道付近の海域で20個を超える観測点がありました。