海面浮遊汚染物質(プラスチック類)

令和2年2月28日 気象庁発表

診断(2019年)

  • 日本周辺海域における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の観測個数は航走100kmあたり12個で、 2000年以降増加傾向にあります。東経137度線では航走100kmあたり2個でした。
2019年の海面浮遊汚染物質の分布
2019年の海面浮遊汚染物質発見個数

解説

気象庁では、海面浮遊汚染物質の航走100kmあたりの観測個数について診断を行っています。

日本周辺海域では、1990年代までは減少傾向が続き、2000年前後は5個程度でしたが、その後は増加傾向にあります。一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、2000年代まではおおむね3個を下回る水準でした。その後はやや増加し、5個前後で推移しています。

2019年の日本周辺海域での観測個数は、2018年よりは少ないですが、2000年頃と比べて多い状況にあります。2019年の東経137度線での観測個数は、2000年頃の水準と同程度となっています。これらの変動が一時的なものかどうか監視を続けます。

北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、日本周辺海域では、春季から秋季にかけて、沖縄近海、本州南方、日本海で多数の海面浮遊汚染物質が観測され、多い所で100個を超えていました。北緯20度以南では、夏季の赤道付近の海域で50個を超える海面浮遊汚染物質が観測されました。

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