海面浮遊汚染物質(プラスチック類)
令和4年2月28日 気象庁発表
診断(2021年)
- 日本周辺海域における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の観測個数は航走 100km あたり 8個で、2020年と同程度でした。 東経137度線では航走 100km あたり 3個でした。
2021年の海面浮遊汚染物質発見個数
解説
気象庁では、海面浮遊汚染物質の航走100kmあたりの観測個数について診断を行っています。
日本周辺海域では、1990年代までは減少傾向が続き、2000年前後は5個程度でしたが、その後は増加傾向にあります。一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、2000年代まではおおむね3個を下回る水準でした。その後はやや増加し、5個前後で推移しています。
2021年の日本周辺海域での観測個数は、過去10年で最低値だった2020年と同程度で、2000年頃に近い水準となっています。2021年の東経137度線での観測個数は、過去10年と同程度となっています。今後もこれらの変動の監視を続けます。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、春季の東シナ海および夏季の東シナ海・日本海・太平洋岸で航走 100km あたり50個を超える海域がみられました。