海面浮遊汚染物質(プラスチック類)
令和5年2月28日 気象庁発表
診断(2022年)
- 日本周辺海域における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の観測個数は航走 100km あたり 21個で、1985年以降でもっとも多くなりました。 東経137度線では航走 100km あたり 8個でした。
2022年の海面浮遊汚染物質発見個数
解説
気象庁では、海面浮遊汚染物質の航走 100km あたりの観測個数について診断を行っています。
日本周辺海域では、1990年代までは減少傾向が続き、2000年前後は 5個程度でしたが、その後は増加傾向にあります。一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、2000年代まではおおむね 3個を下回る水準でした。その後はやや増加し、5個前後で推移しています。
2022年の日本周辺海域での観測個数は、1985年以降でもっとも多くなっています。2022年の東経137度線での観測個数は、過去10年と同程度となっています。今後もこれらの変動の監視を続けます。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、春季・夏季の東シナ海・本州南方では航走 100km あたり20個を超える海域が多くみられ、特に夏季の東シナ海では航走 100km あたり100個を超える海域もみられました。