衛星画像に関する解説
ここでは、静止気象衛星ひまわりの衛星画像で、海氷がどのように見えるのかについて説明します。
静止気象衛星ひまわり
ここで示した静止気象衛星ひまわりの衛星画像(観測日:2015年2月26日のサンプルデータ)は、可視、近赤外、赤外の3種類のデータを合成して作成しています。
可視及び近赤外データは物質が太陽光をどの程度反射するか(反射率)を表しており、赤外データは物質の温度に関する情報を表しています。
光の反射率は、海水より雲や海氷の方が高くなります。
雲と海氷の反射率は、雲の種類や海氷の状態によって異なりますが、一般に海氷は高い反射率を持っています。
また、温度は、雲、海氷、海水の順に高くなります。
このように、物質によって反射率や温度は異なるのですが、この違いを利用することで、海氷を判別することができます。
ここで示した衛星画像では、サハリン東岸から北海道オホーツク海沿岸に分布している青色系の色の領域が、海氷を表しています。
また、白色~赤色系の色の領域は雲、黒色の領域は海を表しています。
夜の領域は赤または黒色で表されます。
関連情報
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気象等の知識「気象衛星観測について」
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気象衛星センターホームページ
気象衛星による観測の解説の他に、衛星画像の活用について詳しく説明しています。