海洋気象観測船による観測(平成31年1月10~13日)

平成31年1月16日発表
気象庁地球環境・海洋部

観測結果

気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」は1月10~11日に図1のA点からC点の航路に沿って、「凌風丸」は1月11~13日に図1のD点からF点の航路に沿って、黒潮の観測を実施しました。

図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。最も強い黒潮の流れは、東経136度に沿った測線ではB点(北緯31.9度、3.2ノット)で、東経137度に沿った測線ではE点(北緯31.3度、3.8ノット)で観測されました。
図2.a及び図2.bは、それぞれA点からC点にかけてと、D点からF点にかけて観測した海洋内部の水温です。図2.aのB点付近と図2.bのE点付近の混合層(約100m)以深では、水温の水平勾配が大きくなっています。

海流

図1 海洋気象観測船「凌風丸」と「啓風丸」が観測した海流

青い細実線が凌風丸の航路を、赤い細実線が啓風丸の航路を、黒い矢印が海流の速さと向きを表します。
(赤い太破線は気象庁の数値モデルによる解析結果をもとにした黒潮の位置です。)

136E線の水温

図2.a 東経136度に沿った水温の深さ方向の分布

137E線の水温

図2.b 東経137度に沿った水温の深さ方向の分布

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