海洋気象観測船による観測(令和2年2月9日~2月12日)
令和2年3月2日発表
気象庁地球環境・海洋部
観測結果
気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」は、2月9日~2月12日に図1のA点からF点の航路に沿って黒潮の観測を実施しました。
図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。最も強い黒潮の流れは、A点からC点に沿った測線(東経136度)ではB点(北緯30.5度、東経136.0度、3.0ノット)で、D点からF点に沿った測線(東経137.5度)ではE点(北緯31.1度、東経137.5度、3.6ノット)で観測されました。
図1のD点からF点では、海洋内部の水温観測を実施しており、その結果を図2に示します。黒潮の強い流れが観測された海域(E点付近)では、水温の水平勾配が大きくなっています。
図1 海洋気象観測船「凌風丸」が観測した海流(令和2年2月9日~2月12日)
青い細実線が凌風丸の航路を、黒い矢印が海流の速さと向きを表します。
(青い太破線は気象庁の数値モデルによる解析結果をもとにした黒潮の位置です。)
図2 東経137.5度に沿った水温の深さ方向の分布(凌風丸:令和2年2月11日~2月12日)