海洋気象観測船による観測(令和3年1月10日~1月17日)

令和3年1月19日 気象庁発表

観測結果

気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」及び「啓風丸」は、1月10日~1月17日に黒潮の観測を実施しました。「啓風丸」は1月10日~1月17日に図1のA点からD点の航路に沿って、「凌風丸」は1月14日~1月17日に図1のE点からG点の航路に沿って黒潮の観測を実施しました。

図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。黒潮の強い流れは、C点(北緯31.8度、東経136.8度、4.8ノット)、F点(北緯31.7度、東経137.0度、4.6ノット)で観測されました。
図1のB点からD点、E点からG点では、海洋内部の水温観測を実施しており、その結果を図2図3に示します。黒潮の強い流れが観測された海域(C点、F点付近)では、水温の水平勾配が大きくなっています。また、図2、図3ともに北緯32度から北緯33度付近の100mより深い水深で周囲より水温が低くなっています。

海流

図1 海洋気象観測船「凌風丸」及び「啓風丸」が観測した海流(令和3年1月10日~1月17日)

青い細実線が凌風丸の航路、赤い細実線が啓風丸の航路、黒い矢印が海流の速さと向きを表します。
(青い太破線は気象庁の数値モデル等による解析結果をもとにした黒潮の位置です。)

水温

図2 図1のB点からD点のラインに沿った水温の深さ方向の分布(啓風丸:令和3年1月11日~1月17日)

水温

図3 図1のE点からG点のラインに沿った水温の深さ方向の分布(凌風丸:令和3年1月14日~1月17日)

関連情報

このページのトップへ