海洋気象観測船による観測(令和3年10月21日~10月28日)
令和3年10月28日 気象庁発表
観測結果
気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」は、10月21日~10月28日に図1の航路に沿って黒潮の観測を実施しました。
図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。黒潮の強い流れは、A点からC点に沿った測線(東経138.8度)ではB点(北緯33.3度、2.1ノット)で、D点からF点に沿った測線(東経137度)では、E点(北緯29.9度、3.1ノット)で観測されました。
図2は、東経138.8度及び東経137度に沿った海洋内部の水温を示します。強い流れが観測された海域(B点及びE点付近)では水温の水平勾配が大きくなっています。
図1 海洋気象観測船「啓風丸」が観測した海流(令和3年10月21日~10月28日)
赤い細実線は啓風丸の航路を、黒い矢印は海流の速さと向きを表します。
青い太破線は気象庁の数値モデル等による解析結果をもとにした黒潮の位置を示します。
図2 水温の深さ方向の分布(左:東経137度、右:東経138.8度)
啓風丸による令和3年10月21日~10月27日の観測結果を示します。
図中のA〜Fの記号は図1に対応します。