海洋気象観測船による観測(令和4年1月8日~1月11日)

令和4年1月27日 気象庁発表

観測結果

気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」は、1月8日~1月11日に図1の航路に沿って黒潮の観測を実施しました。

図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。黒潮の強い流れは、A点からE点に沿った測線(東経137度)ではB点(北緯34.0度、3.3ノット)、C点(北緯32.7度、3.3ノット)、D点(北緯29.8度、2.7ノット)で観測されました。
図2は、東経137度に沿った海洋内部の水温を示します。強い流れが観測された海域(B点、C点、D点付近)では水温の水平勾配が大きくなっています。C点とD点の間は周囲より水温が低く、黒潮大蛇行内側の冷水塊を捉えています。

海流

図1 海洋気象観測船「啓風丸」が観測した海流(令和4年1月8日~1月11日)

赤い細実線は啓風丸の航路を、黒い矢印は海流の速さと向きを表します。
青い太破線は気象庁の数値モデル等による解析結果をもとにした黒潮の位置を示します。

水温

図2 図1のA点からE点のラインに沿った水温の深さ方向の分布

啓風丸による令和4年1月8日~1月11日の観測結果(北緯29度は1月26日の観測データを使用)を示します。
図中のB〜Dの記号は図1に対応します。

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