海洋気象観測船による観測（令和5年4月20日～4月22日）
令和5年4月26日 気象庁発表
観測結果
気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」は、4月20日～4月22日に図１に示す東側の観測ライン（A点からC点）および西側の観測ライン（D点からF点）を含む航路に沿って黒潮の観測を実施しました。
図１の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表します。黒潮の強い流れは、B点（北緯34.3度、東経139.6度、2.7ノット）およびE点（北緯34.2度、東経138.8度、2.8ノット）で観測されました。
図２は、東側の観測ライン（A点からC点）に沿った海洋内部の水温を示します。黒潮の強い流れが観測された海域（B点付近）では、水温の水平勾配が大きくなっています。
図３は、西側の観測ライン（D点からF点）に沿った海洋内部の水温を示します。黒潮の強い流れが観測された海域（E点付近）では、水温の水平勾配が大きくなっています。
図1 海洋気象観測船「凌風丸」が観測した海流（令和5年4月20日～4月22日）
青色の細実線は凌風丸の航路を、黒色の矢印は海流の速さと向きを表します。
青色の太破線の矢印は、気象庁の数値モデル等による解析結果をもとにした黒潮の位置を示します。
図2 水温の深さ方向の分布(東側の観測ライン)
凌風丸による令和5年4月20日の観測結果（東側の観測ライン）を示します。
図中の記号（A～C）は、図１に対応します。
図3 水温の深さ方向の分布（西側の観測ライン）
凌風丸による令和5年4月20日～4月22日の観測結果（西側の観測ライン）を示します。
図中の記号（D～F）は、図１に対応します。