水温・塩分について
大気と海洋は、降水や蒸発などによって海面で熱や水を交換しています。
海流や大気の流れは主に低緯度域で得た太陽からの熱を高緯度域へ運んでおり、
海洋は大気とともに熱の南北輸送に重要な役割を果たしています。
また、海洋表面の塩分は降水などによって低くなり、海面からの蒸発によって高くなります。
海水の運動は密度の分布によって決まり、その密度は水温と塩分によって決まります。 例えば水温が低く、塩分が大きくなると密度は増加します。
そして、水温は日本列島の南を西から東へ流れる黒潮の南北で大きく変化し、 塩分は降水量の多い熱帯域の海面付近で小さい値をとるなど、 海域や深さによって特徴的な分布をしています。 このため、大規模な大気や海洋の変動が水温・塩分分布の変動にあらわれています。