海洋気象観測船の主要な観測システム

海洋気象観測船は海洋の表面から深層に至るまでの水温、塩分、溶存酸素量、 栄養塩、海潮流などの海洋観測を行うとともに、 海水中および大気中の二酸化炭素濃度のほか、その他の化学物質や浮遊プラスチックなどの汚染物質の観測を行っています。 これらの観測を行うために、下記のような観測機器を用いています。

観測項目観測機器
水温、塩分電気伝導度水温水深計
表層水温自記水温水深計
表面海水中および大気中の
二酸化炭素濃度
二酸化炭素観測装置
全炭酸・アルカリ度多筒採水器、全炭酸・アルカリ度分析装置
水素イオン濃度(pH)多筒採水器、水素イオン濃度測定装置
溶存酸素量溶存酸素計、多筒採水器、自動酸素滴定装置
栄養塩多筒採水器、自動化学分析装置
植物色素多筒採水器、植物色素測定装置
海面の油塊ニューストンネット
海面の油膜、浮遊物ブリッジ(操舵室)からの目視
海潮流(海水の流向、流速)舶用流向流速計
海上気象(気温、気圧、風、波浪等)総合海上気象観測装置、GNSS観測装置
高層気象(気温、気圧、風等)高層気象観測装置、GPSゾンデ

海洋観測船の観測システム

(三井造船株式会社 提供のパンフレット「啓風丸」掲載図を加工掲載)

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