海面水温・海流(沖縄周辺海域)

平成29年7月10日発表
沖縄気象台

診断(2017年7月上旬)

  • 沖縄の東では、海面水温が平年より1℃以上高い海域がみられるようになりました。
  • 東シナ海南部・沖縄の南の東経125度付近では、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。
  • 黒潮は、沖縄本島の北西170km付近を北東に流れています。
  • 奄美群島の東の北緯30度、東経133度付近に暖水渦が、先島諸島の南の北緯23度、東経124度付近に冷水渦が、南大東島の南の北緯24度、東経130.5度付近に冷水域が、それぞれみられます。

沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(7月9日)
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(7月9日)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃ごとのスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。沖縄周辺海域のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがあります。

解説

海面水温

7月上旬の沖縄の東では、平年より日射量が多く、風が弱かったため、海面水温が平年より1℃以上高い海域がみられるようになりました。

東シナ海南部・沖縄の南の東経125度付近では、台風第3号や熱帯低気圧が通過した影響で、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。

海面水温の今後の見通し

向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部、沖縄の南では、平年より高いか、かなり高いでしょう。

沖縄の東では、平年よりかなり高いでしょう。

海流の実況と見通し

2017年7月上旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。

表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し
海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注)
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 170km付近
沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 奄美群島の東の北緯30度、東経133度付近に暖水渦が、先島諸島の南の北緯23度、東経124度付近に冷水渦が、南大東島の南の北緯24度、東経130.5度付近に冷水域が、それぞれみられる

(注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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