海面水温・海流(沖縄周辺海域)

令和4年11月10日 沖縄気象台発表

診断(2022年11月上旬)

  • 東シナ海南部、沖縄の南では、引き続き海面水温が平年より低い海域がみられ、沖縄の南では、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。
  • 沖縄の東では、引き続き海面水温が平年より高い海域がみられます。
  • 奄美群島の南東の北緯28度、東経130度付近、南大東島の北の北緯26.5度、東経131.5度付近、石垣島の南西の北緯23度、東経122度付近に冷水域が、沖縄本島の南の北緯25度、東経128度付近、石垣島の南の北緯23度、東経124.5度付近に暖水渦が、それぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(11月9日) 沖縄周辺海域の深さ50mの海流分布図(11月9日)
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(左図)と深さ50mの海流分布図(右図)(11月9日)

左図は海面水温の平年値(1991〜2020年の30年間の平均値)からの差を示しています。平年差は、図の右にある0.5℃ごとのスケールと同じ色で色分けされています。内湾域等は、薄い灰色で示しています。
右図は深さ50mの海流分布図で、海洋大循環モデルとデータ同化による算出結果を示しています。 0.2ノット(1ノット≒0.5m/s、図ではktと表記しています。)以上の流れの向きを矢印で示しています。流速は、図の右にあるスケールを参照してください。

これらの図は速報値で作成しています。沖縄周辺海域のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがあります。

解説

海面水温

東シナ海南部、沖縄の南では、引き続き海面水温が平年より低い海域がみられ、沖縄の南では、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。

沖縄の東では、引き続き海面水温が平年より高い海域がみられます。

海面水温の今後の見通し

向こう1か月の沖縄周辺海域の海面水温は、東シナ海南部では、平年並か平年より高いでしょう。

沖縄の東、沖縄の南では、平年より高いでしょう。

海流の実況と見通し

2022年11月上旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。

表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し
海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注)
沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 奄美群島の南東の北緯28度、東経130度付近、南大東島の北の北緯26.5度、東経131.5度付近、石垣島の南西の北緯23度、東経122度付近に冷水域が、沖縄本島の南の北緯25度、東経128度付近、石垣島の南の北緯23度、東経124.5度付近に暖水渦が、それぞれみられる

(注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。


海面水温の診断にあたって

  • 1991〜2020年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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