海面水温・海流（日本海）

海面水温

8月中旬の日本海は、平年では10日間で海面水温が0.5℃程度上昇する時期ですが、日本海南部では低気圧や本州付近に停滞した前線の影響で、海面水温が平年ほど上昇しませんでした。その結果、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。日本海中部・北部では海面水温が平年より高い状態が続いています。

• 参考図：日本海の海面水温分布図（8月19日）
• 参考図：日本海の10日間の海面水温変化量分布図（8月19日）

海面水温の今後の見通し

日本海の海面水温は、向こう1か月、平年並か平年より高いでしょう。

海流の実況

対馬暖流は、山陰沖西部では北東に流れ、隠岐の北東からは北緯37.5度、東経134.5度付近を中心とする暖水域の周りを時計回りに流れています。能登沖の北緯38.5度付近からは東北東に流れ、秋田沖の東経139.5度付近からは北に流れて津軽沖に達しています。津軽沖からは北上する流れと津軽海峡へ向かう流れに分かれています。また、山陰沖東部から能登半島西方にかけて岸沿いに流れがみられます。朝鮮半島東岸では北向きの流れがみられます。

対馬暖流の勢力は平年並です。

• 参考図：日本海の深さ50mの海流分布図（8月19日）
• 参考図：対馬暖流の勢力の時系列図

対馬暖流の勢力の今後の見通し

対馬暖流の勢力は、向こう1か月、平年並でしょう。

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海面水温の診断にあたって

• 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位（下位）1/10以上（以下）を「平年よりかなり高い（低い）」としています。

対馬暖流の勢力について

• 対馬暖流の勢力は、日本海における深さ100mの水温が10℃以上の海域の面積によって定義しています。1982〜2010年の29年間に出現した対馬暖流の勢力の指標の上位1/3以上を「平年より強い」、下位1/3以下を「平年より弱い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位（下位）1/10以上（以下）を「平年よりかなり強い（弱い）」としています。