海面水温・海流(日本海)
平成30年4月10日発表
日本海海洋気象センター
診断(2018年4月上旬)
- 日本海では、海面水温が平年より低い海域が拡大しました。
- 対馬暖流の勢力は、平年より弱くなっています。
日本海の海面水温平年差分布図(左)および深さ100mの水温分布図(右)(4月9日)
解説
海面水温
日本海では、平年より日射量が少なかったことや、寒気の影響により、海面水温が平年より低い海域が拡大しました。
海面水温の今後の見通し
日本海の海面水温は、向こう1か月、平年より低いでしょう。
海流の実況
2018年4月上旬の日本海の海流の実況は、表のとおりです。
表:日本海の海流の実況 項目 実況 対馬暖流の勢力 平年より弱い 顕著な暖水・冷水 特にみられない 日本海の海流 対馬暖流は、山陰沖西部を北東に流れ、隠岐の北の北緯36.5度、東経133.5度付近から東南東に流れ、山陰沖東部の北緯36度、東経135度付近から若狭湾沖を北東に流れている
能登半島の北の北緯38度、東経137度付近から北に流れ、北緯39.5度付近から東南東に流れ、秋田沖の北緯39度、東経138.5度付近から北に流れ、北緯41度付近から東に流れて津軽海峡に達している対馬暖流の勢力の今後の見通し
対馬暖流の勢力は、向こう1か月、平年並か平年より弱いでしょう。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。
対馬暖流の勢力について
- 対馬暖流の勢力は、日本海における深さ100mの水温が10℃以上の海域の面積によって定義しています。1982〜2010年の29年間に出現した対馬暖流の勢力の指標の上位1/3以上を「平年より強い」、下位1/3以下を「平年より弱い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり強い(弱い)」としています。