オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和7年2月10日 気象庁発表
(次回発表予定 3月10日)
診断(2025年1月)
オホーツク海の海氷域面積は、月を通して平年より小さく経過しました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2025年1月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。


図2 オホーツク海の海氷域面積(2024年11月~2025年01月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
1月のオホーツク海は、寒気の影響を受けにくく、北東部を除いたほぼ全域で気温が平年より高く経過し、また、西風の吹く日が少なかったため、海氷域の拡大が進みませんでした。オホーツク海全域の海氷域面積は、月を通して平年より小さく経過しました。1月末には発達した低気圧の影響でサハリンの東の海氷が岸に吹き寄せられたことにより、海氷域面積が減少しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部の海氷域は、1月上旬まで平年並に南下していましたが、その後は低気圧が頻繁に通過し冬型の気圧配置が長続きしなかったため、南下は進みませんでした。1月下旬には小規模な海氷が北緯46度付近に散在し、その後、これらの海氷の一部は知床岬付近に接岸しましたが、すぐに融解しました。1月末には発達した低気圧が通過し北風が続いたため、海氷域は南下し、雄武町から40キロメートル付近まで接近しました。