海面浮遊汚染物質(プラスチック類)
令和7年2月28日 気象庁発表
(次回発表予定 令和8年3月2日)
診断(2024年)
- 日本周辺海域における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の観測個数は航走 100km あたり約16個となりました。東経137度線では航走 100km あたり約2個でした。

海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の航走 100km あたり観測個数の経年変化

海域区分
解説
気象庁では、海面浮遊汚染物質の航走 100km あたりの観測個数について診断を行っています。
日本周辺海域では、1990年代までは減少傾向が続き、2000年前後は 5個程度でしたが、その後は増加傾向にあります。一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、2000年代まではおおむね 3個を下回りました。その後はやや増加し、5個前後で推移しています。
2024年の日本周辺海域での観測個数は、2010年頃と比べて多い状況にあります。2024年の東経137度線での観測個数は、過去10年の平均より少なくなっています。今後もこれらの変動の監視を続けます。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、春季・夏季の日本近海では航走 100km あたり10個を超える海域が多くみられ、特に夏季の東シナ海と日本海では航走 100km あたり100個を超える海域もみられました。