生物季節観測の情報についてよくお寄せ頂くご質問集

「生物季節観測」とは何ですか?

生物季節観測は、植物の状態が季節によって変化する現象について行う観測をいい、その目的はその観測結果から季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を知ることにあります。

どのような時に「開花」といいますか?

「生物季節観測指針」では、対象とする植物の花が数輪以上開いた状態となったときを開花とする旨を定めています。種目ごとの開花日の観測基準(輪数)は多数の花が咲く種目(さくら)については5~6輪、それ以外の種目については2~3輪であるとしています。

満開の基準を約80%としている理由は何ですか?

さくらのような大きな木は特に、ひとつのこらず咲いたかどうかは実際にはわからないため、100%の判定は難しいという状況です。1日の間でも変化することも考えられる中で厳密な判定をすることは困難であり、人が満開と感じやすい「約80%以上」としています。

さくらはなぜソメイヨシノを観測するのですか?

各地の観測結果を互いに比較したり、同一地点の観測結果を長期間にわたって比較するため、なるべく日本全国に広く分布していて一般の関心が高い種目を対象としています。さくらにおいては、もっとも一般的なソメイヨシノとしていますが、ソメイヨシノが一般的ではない北海道の一部ではエゾヤマザクラ、南西諸島ではヒカンザクラを代替種目としています。

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