災害をもたらした気象事例
枕崎台風
昭和20年(1945年) 9月17日~9月18日
終戦直後を襲った猛烈台風。
死者2,473名、行方不明者1,283名、負傷者2,452名
住家損壊89,839棟
浸水273,888棟など
(理科年表より)
概要
沖縄付近を北上した台風第16号は、9月17日14時頃鹿児島県枕崎市付近に上陸した。枕崎(鹿児島県枕崎市)で観測された最低海面気圧916.1hPaは、室戸台風の際に室戸岬(高知県室戸市)で観測された911.6hPa(当時の記録として、もっとも低い海面気圧)に次ぐ低い値となった。 台風は北東に進み、九州、四国、近畿、北陸、東北地方を通過して三陸沖へ進んだ。
宮崎県細島(灯台:海上保安庁)で最大風速51.3m/s(最大瞬間風速75.5m/s)、枕崎で40.0m/s(同62.7m/s)、広島で30.2m/s(同45.3m/s)を観測するなど猛烈な風が吹いた。期間降水量も九州、中国地方では200mmを超えたところがあった。
終戦後間もないことで気象情報も少なかったことや防災体制も十分でなかったため各地で大きな被害が発生した。特に広島県では2,000名を超える死者・行方不明者が出た。
天気図 9月17日06時
期間内での観測値
気象官署での観測値
降水量
気圧、風速
検潮所での観測値
高潮観測表
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。